
資料作成を頼まれ、あるファイルをコピーして作りました。ですが、そのファイルのプロパティに他の会社名や担当者が表示されていた様で、上司に注意されてしまいました。ファイルのプロパティって何でしょうか?
ファイルをコピーして修正をしていくのはよくあることですが、ファイルのプロパティまでコピーされてしまうので、注意が必要です。
ファイルのプロパティとは
ファイルのプロパティ
ファイルのプロパティは属性とも言われ、ファイルサイズ、作成日時、作成者などがあります。変更できるものと変更できないものがあります。(直接変更出来ない情報も、専用のアプリを使って変更することが出来たりします。この話はここでは割愛します。)
文書にプロパティを設定しておくメリットとしては、Windowsファイル一覧でその内容を表示できる、ファイルの検索をすることができるなどです。
ファイルのプロパティは、ファイルを「右クリック>プロパティ」から参照することが出来ます。
プロパティには個人情報も
ファイルのプロパティなんて見ない人も多いですが、そこには個人情報がなどが記載されるので、機密性の高いファイル程、様々な人にチェックされます。
そこに、他の会社名や見知らぬ担当者の名前が記載されてあったら、そのファイルの信用性が疑われるからです。そのプロジェクトに関わっているチーム以外の個人情報が記載されていたら、個人情報の管理と言う面でも、信頼が揺らいでしまいます。
「一体このドキュメントはどこを経由して来たのだろうか・・・?」
お客様にこう思わせてしまっては、信頼にひびが入るし、何よりコンプライアンスそのものが疑われることにもなりかねません。そんなファイルを送ってくる会社自体の管理能力を疑われてしまうことにもなります。
特に外部に送る必要がある場合や、内部でも他部門と関わったりする場合は、ファイルのプロパティまで確認しておくと良いでしょう。
プロパティを変更する方法
以下、ファイルのプロパティを変更する二つの方法をお伝えします。
- Windowsのファイルからプロパティを変更する方法
- Word/Excel/PowerPoint文書のファイルタブから変更する方法
1. Windowsのファイルからプロパティを変更する
まずはWindowsのファイルから直接プロパティを変更する手順です。
- ステップ1ファイルを右クリック>プロパティをクリック
- ステップ2「詳細タブ」をクリックし、必要なプロパティを変更する
2. Word/Excel/PowerPoint文書のファイルタブから変更する
もし、Word/Excel/PowerPointなどの文書でしたら、ファイルを開いて「ファイルタブ」から変更することが出来ます。
画面が大きくて見やすい、文書を作成した後すぐに変更できる、と言ったところがメリットでしょうか。
- ステップ1文書を開いたまま、「ファイルタブ>情報」をクリック、「プロパティをすべて表示」をクリック
- ステップ2必要なプロパティを変更する
変更したいプロパティをクリックすると入力できます。
プロパティを削除してファイルをコピーする方法

ファイルのプロパティについては理解できました。
いちいちプロパティを一つ一つ消すのは面倒だなぁ。もっと簡単に出来ないのかしら?
そんなニーズはありますよね。一つ一つ消すのは面倒だし、なぜか一つだけ消し忘れてた!なんてこともあります。
「ファイルのプロパティを削除してファイルをコピーする」と言う便利な機能があるので、ご紹介しますね。
ファイルのプロパティをまとめてに削除する方法
方法は簡単です。
- ステップ1ファイルのプロパティ開く
- ステップ2「プロパティや個人情報を削除」をクリック
「詳細」タブをクリックして、「プロパティや個人情報を削除」をクリック。
- ステップ3削除したいプロパティをチェックする
目的に応じてどちらかを選択します。
○可能なすべてのプロパティを削除してコピーを作成
○このファイルから次のプロパティを削除削除したいプロパティをチェックしたら、「OK」ボタンをクリックします。
まとめ
以上、ファイルのプロパティについて解説しました。
まとめると以下のとおりです。
- ファイルのプロパティは、ファイルを「右クリック>プロパティ」から参照する。
- プロパティはWindowsのファイルを右クリック>プロパティで変更することが出来る。
- Word/Excel/PowerPointなどのOffice文書の場合、ファイルを開いた後、ファイルタブから変更することが出来る。
- プロパティ画面から「プロパティや個人情報を削除」を使えば、まとめてプロパティを削除できる。
- プロパティを削除してコピーも出来る。
この記事は以下の動作環境で確認しています。
OS:Windows 11 Home
Office:Microsoft 365