
キーボード操作がなかなか覚えられません。特にShiftキーとかCtrlキーとかAltキーを押しながらと良く言われますが、どの時に何を使うのかすぐ忘れてしまいます。何かこつはありますか?
パソコンを始めた頃は、キーボードって悩みますよね。キーボードの端の方にあるキーは、
- 頻繁に使うもの。
- 使うと便利だけど使わなくても何とかなるもの。
が混在しています。
キーボードの中で大きいキーのもの
キーボードを見た時、目に付くキーがありますね。スペースキーとEnterキーです。

次に大きいのはShiftキーで、その次はTabキーです。基本的に、頻繁に使うものは大きくなっています。
Shiftキーは入力操作に欠かせませんが、Tabキーは最近は使う人は使うけど、使わなくなっている人もいるかもしれません。
スペースキー

スペースキーは2つの役割があります。
①全角幅もしくは半角幅のスペースを入力する。
②日本語入力の変換
親指でポンと押せる位置にあり、文字入力する際には必ず必要となります。
Enterキー(エンターキー)

エンターキーと言います。主に2つの役割があります。
①次の行へ改行する。
②変換候補から文字を確定する。
ブラインドタッチ(キーボードを見ないで画面を見ながら入力)の時には、小指で押します。
Shiftキー(シフトキー)

シフトキーと呼びます。このShiftキー単体だけでは、基本的に何も起きません。
Shiftキーは他のキーやマウスと一緒に使うキーです。複数選択など補完を行うキーです。
Shift=動かす、転ずる、交代
などの意味があります。バイトのシフト、車のシフトチェンジなど、日本語としても使われている言葉です。
元のキーを入れ替えると言う役割があります。例えば、と言うキーを押すと、通常は「a」と入力されますが、Shiftキーと共に押すと大文字「A」が入力され、シフトされることになります。
と言うキーを押すと、「-」と入力されますが、Shiftキーと共に押すと上側に表示されている「=」が入力され、シフトされることになります。
①Shiftキー+文字キー ⇒ 文字キーに表示されている上の文字を表示。
②Shiftキー+スペースキー ⇒ 日本語入力モードで半角スペースを入力。
③Shiftキー+Deleteキー ⇒ ゴミ箱を経由しない、ファイルの完全削除。
④Shiftキー+クリック ⇒ 選択範囲の拡張。ファイルの複数選択、Wordでの複数行選択、Excelの複数セルの選択などに使います。
⑤Shiftキー+ドラッグ ⇒ 異なるドライブ間でのファイルのコピーでなく移動。
左右の両方にあります。どちらを使っても同じです。
左側のShiftキーを主に使うことが多いです。左の小指で押しながら、他のキーを押します。右側のShiftキーは、パソコンインストラクターをする時に、右側から教える時に必要な時に使うくらいかもしれません。
Tabキー(タブキー)

タブキーと呼ばれます。Tabulator(表を作る人)の略です。
昔、テキストのみの時は、Tabキーを利用して、表にして整えたりしました。
ブラウザでは複数のページを開いている時に表示される見出しの意味を持っています。紙のファイリングする時に使うつまみのイメージと同様です。
①Wordやメールなど文章入力エリアでは、一定の文字数の空白を空ける。
②ExcelやWordの表では隣のセルに移動する。
③ブラウザなどフォームなどでは、次の入力欄に移動する。
④Shiftキー+Tabキー ⇒ Tabキーで移動する順番と逆の順番に移動する。
⑤Ctrlキー+Tabキー⇒ブラウザや設定画面などで、次のタブを開く。
ブラインドタッチでは、小指を使います。
Tabキーは基本的に、基本右に動いて行きます。一番右まで行ったら、その下の段の左側に飛ぶ、と言うのが基本的な動きです。
小さいけどキーボード操作に欠かせないキー
大きさは小さくてもよく使うキーです。キーボードで操作をする人には欠かせないキーばかりです。覚えると確実にパソコン操作が早くなります。
基本的に、これらのキーはマウスでも操作できたりすることが多いです。パソコン覚えたての人は、他にも覚えることがたくさんあると思うので、あと回しにしても良いでしょう。

Ctrlキー(コントロールキー)

コントロールキーと呼びます。Controlの略で、「制御する」と言う意味です。Shiftキー同様、Ctrlキー単体では何も起きず、他のキーと組み合わせて使います。
こちらも左右に一つずつあります。Ctrlキーは、右クリックで代用出来るものが多いですが、入力補佐する機能が多く、キーボード操作を覚えてしまうと入力が格段に速くなります。
Ctrlキーの組み合わせはたくさんあり、またアプリによっても異なる動きをすることもありますが、以下は最も頻繁に使う組み合わせで、大抵のアプリで使うことが出来ます。
①Ctrlキー+C ⇒ 選択した文字や画像をコピーする。
②Ctrlキー+V ⇒ コピーまたは切り取ったものを貼り付ける。
③Ctrlキー+X ⇒ 選択した文字や画像を切り取る。
④Ctrlキー+Z ⇒ 直前の操作をキャンセルし、もとに戻す。
⑤Ctrlキー+A ⇒ 全選択をする。
⑥Ctrlキー+S ⇒ ファイルを保存する。
最初はなかなか覚えられないかもしれませんが、WordやExcelなどでは、リボン上にある機能にマウスを乗せると、ヒントを表示してくます。そして、キーボード操作が出来るものだとどのキーなのかを教えてくれます。
以下の画面は、Excelのホームタブにある「貼り付け」にマウスを置いてヒントが表示されたものです。「貼り付け(Ctrl+V)」とあります。最初のうちは、このヒントを表示して覚えて行くと良いでしょう。

Altキー(オルトキー)

オルトキーと呼びますが、アルトキーと呼ぶ人もいます。Alternate(代替)の略なので、オルターネイトでオルトキーです。こちらも他のキーと組み合わせて使います。
左右に一つずつあります。
①Altキー+Tabキー ⇒ 現在開いているウィンドウの最前面を切り替える。
②Altキー+F4キー ⇒ 最前面のウィンドウを閉じる。
③Altキー+Print Screenキー ⇒ 最前面のウィンドウのスクリーンショットを取る。
④Altキー+Enterキー ⇒ ファイルのプロパティを開く。Excelではセル内での改行。
ShiftキーもAltキーも、代替の意味があるのでわかりにくいですし、Ctrlキーの役割とどう役割が違うのかと思いますが、一気に覚えるよりもShiftキーやCtrlキーを使いこなせるようになったら、Altキーについて覚えていくと良いでしょう。
Altキーは、Excelでのセル内改行での出番が一番多いです。後は、アクティブウィンドウのスクリーンショットを取りたい時です。
Escキー(エスケープキー)

エスケープキーと言います。Escapeの略で、「逃げる」「回避する」などの意味があります。
基本的に、キャンセルの操作を割り当てていることが多いです。動画を最大画面にした後、通常画面に戻す時にEscキーを使ってもとに戻したりします。
①文字変換中の入力操作を取り消す。
②設定画面を閉じる。
③右クリックで開いたメニューを閉じる。
④Youtubeなどの動画で全画面表示を元に戻す。
⑤ファイルのダウンロードをキャンセルする。
「ここから抜けたい!」と思ったら、Escキーを押すと元に戻ったりします。選択解除や全画面や膨大なダウンろーろなどはEscキーでキャンセルできます。ただ、アプリによってはまったく何も割り当てられていないことも多いです。
ちなみに、Windows標準のPaintアプリでは、範囲選択したものを解除するのにEscキーを使っていたのですが、いつからかのアップデートにより、Escキーで選択解除が出来なくなってしまいすごく不便になっています(・・;)。
まとめ
キーボードの特殊キーについて、解説しました。
まとめると以下のとおりです。
- スペースキー ⇒ スペース入力または文字変換など。
- Enterキー ⇒ 改行または文字の確定など。
- Shiftキー ⇒ 他のキーと組み合わせて使う。大文字入力や記号入力または範囲選択など。
- Tabキー ⇒ 一定の文字数の空白を空ける、次の入力欄へ移動、隣のセルへ移動など。
- Ctrlキー ⇒ 他のキーと組み合わせて使う。コピー・切り取り・貼り付け、ファイル保存など。
- Altキー ⇒ 他のキーと組み合わせて使う。アクティブウィンドウの切り替え、スクリーンショットなど。
- Escキー ⇒ 文字変換中の入力操作の取り消し、動画の全画面表示を元に戻すなど。