
チラシにちょっとしたイラストを入れたいのですが、ネットからダウンロードではなく自分で作りたい。絵を描くのは苦手で、うまくありません。頭の中にイメージはあるので簡単なキャラクターを作りたいです。
パソコンで絵を描く方法はいろいろあると思うのですが、ここではPower Pointを使った図形を組み合わせてお絵描きする方法をお伝えします。
なぜPower Pointでお絵描きなのか?
図形を挿入する機能は、WordにもExcelにもあります。
ただ、Power Pointには「図形の結合」と言う機能があります。これがお絵描きと言う面でとても便利です。
また、Power Pointは画面のレイアウトが最初から横になっているのでキャンバスの様に使えるのと、そもそも図形を配置していくような編集ツール、と言うことからPower Pointがおすすめです。
作成した図形は、WordやExcelにコピーして使うことができます。
図形の結合
複数の図形を組み合わせて、別の図形を作ることが出来ます。
接合

複数の図形をまとめて一つの図形にします。
- ステップ1図形の挿入
大きさの違う丸い図形を挿入して重ねています。
- ステップ2図形の選択
二つの図形を選択します。
- ステップ3図形の接合
「図形の書式」>「図形の結合」>「接合」をクリック。
- ステップ4接合
二つの図形が重なったところの線が消えて、一つの図形になりました。
型抜き/合成

図形が重なっている部分が型抜きされます。
- ステップ1型抜き
二つの図形を重ねて、選択してから、
「図形の書式」>「図形の結合」>「型抜き/合成」をクリック。
※先ほどの続きで行う場合は、四角い図形を背面に移動してください。
- ステップ2型抜きの完成
重なった部分が型抜きされます。
- ステップ3背景の確認
任意の図形を挿入(ここでは「スマイル」)し、図形を右クリック>「最背面に移動」してから、図形を移動してみると、型抜かれたところは、背景が見えるようになっています。
切り出し

図形を切り出しをします。
- ステップ1図形の選択
図形を重ねて選択します。
- ステップ2切り出し
「図形の書式」>「図形の結合」>「切り出し」をクリック。
最初に選択した図形の色に合わせて、図形が切り抜かれます。
- ステップ3切り出しの完成
図形が切り出されています。
- ステップ4図形の移動
図形を移動してみると、切り出されているのがわかります。
重なり抽出

図形の重なったところだけを抽出します。
- ステップ1図形を重ねる
好きな写真を挿入し、その上に切り出したい部分に図形を置きます。
- ステップ2図形の選択
写真、図形と言う順番で、複数選択を行います。選択の順番が大切です。写真を最初に選択すると、写真のイメージがそのまま残ります。
「図形の書式」>「図形の結合」>「重なり抽出」とクリックします。
- ステップ3重なり抽出完成
図形の形に写真が切り取られました。
単純型抜き

「型抜き/合成」と似ていますが、「型抜き/合成」の場合は、重なっていない場所はそのまま残ります。「単純型抜き」の場合は、二つ目の図形は全て切り抜かれます。
- ステップ1図形の選択
図形を重ねて、図形を選択します。後から選択した方の図形が切り抜かれます。
- ステップ2単純型抜き
「図形の書式」>「図形の結合」>「単純型抜き」をクリック。
- ステップ3単純型抜き完成
丸い図形を置いていた場所が切り抜かれました。
まとめ
Power Pointの図形の結合について、解説しました。
まとめると以下のとおりです。
- 図形の接合 ⇒ 複数の図形をまとめて一つの図形にする。
- 型抜き/合成 ⇒ 図形が重なっている部分が型抜きされる。
- 切り出し ⇒ 図形を切り出し、分割する。
- 重なり抽出 ⇒ 図形の重なったところを抽出する。
- 単純型抜き ⇒ 後から選択した場所の図形が切り出される。